第三回 義太夫を聴く会







第三回 義太夫を聴く会

「絵本太功記 〜十段目・尼ヶ崎の段〜」

2012年6月9日(土)
15:30開場/16:00開演
会場:アサヒアートスクエア(浅草)
(アサヒスーパードライホール4F)
東京都墨田区吾妻橋1-23-1
東京メトロ銀座線「浅草」駅より徒歩5分
都営地下鉄浅草線「浅草」駅より徒歩10分
東武伊勢崎線「浅草」駅より徒歩6分
http://asahiartsquare.org/

出演:竹本駒之助[人間国宝](浄瑠璃)
   鶴澤津賀寿(三味線)
   深川バロン倶楽部(ガムラン・バリ舞踊)
   神田京子(講談)
料金:
ご連中席 (指定席/100席限定/事前入金制):4,000円 (お茶とお土産付き)
ぎだゆうはじめて席 (自由席/100席限定/要予約 ※立ち見の可能性あり):2,000円 (おまけ付き)

web予約:http://p3.org/aas/
電話予約・問合せ:P3 art and environment 03-3353-6866(平日12:00〜19:00)

【ご予約方法】
指定席:webの申込フォームよりお申し込みいただき、事前にお振込いただきます。お電話でのお申し込みの場合は、口答にてお振込方法をお伝えいたします。
自由席:webの申込フォーム、お電話にてご予約を受け付けます。ご入場はご来場順になります。

企画製作:P3 art and environment/義太夫を聴く会
製作協力:ほくさい音楽博
特別協賛:アサヒビール株式会社






300 年間もの間、弛まず磨き続けられた日本最強の音楽「義太夫」を聴く。
女流義太夫の第一人者、人間国宝・竹本駒之助は最高峰のひとり。
60年以上に渡る厳しい修行によって磨き上げられた彼女の芸は驚くほど強く、そして深い。
初めて「義太夫」に触れたならば、そのダイナミックさと迫力に驚くだろう。

『絵本太功記』は、織田信長(芝居では小田春長)を討った明智光秀(芝居では武智光秀)を描いた時代物。
その中でも「十段目・尼ヶ崎の段」は俗に「太十(たいじゅう)」と呼ばれ、義太夫の人気演目のひとつ。
「重厚・繊細・パワフル」義太夫の魅力の詰まった作品である。
今回は深川バロン倶楽部のガムランと舞踊、神田京子の講談が「太十」に異なる方向から光を当てる。



”音曲の司”日本最強の音楽「義太夫」
「純邦楽」と聞くと“雅”や“粋”または “わびさび”といった言葉を連想するひとも多い。初めて「義太夫」に触れたならば、そのダイナミックさと迫力に驚くだろう。
義太夫は300年以上の歴史を持つ純邦楽のひとつ。「太棹」と呼ばれる、太く重厚な響きを持つ三味線のパーカッシウ゛な演奏と「太夫(たゆう)」と呼ばれる、
語り手兼歌い手の情熱的な表現との緊張感溢れるやりとりは「純邦楽」に対する先入観を一瞬の内に吹き飛ばしてくれる。
女流義太夫の第一人者、人間国宝・竹本駒之助は太夫の中でも最高峰のひとり。
60年以上に渡る厳しい修行によって磨き上げられた彼女の芸は驚くほど強く、そして深い。
「語り物」である義太夫は、その長いストーリーのたくさんの登場人物を太夫ひとりで演じ分け、そして更に「音曲の司」と呼ばれるように情景描写、
また登場人物の奥に秘めた感情を音楽的に事細かに表わしていく。
それを竹本駒之助は時にエモーショナルに、時に繊細に語っていく。相三味線を長く勤める鶴澤津賀寿は竹本駒之助についてこう語る。
「(駒之助)師匠が語ると、どんなに荒唐無稽な物語も、なぜだか分からないけれど納得してしまう。そんな不思議な力が師匠にはあります」
遠くを探さずとも、近くにあった強力な音楽「義太夫」。まだ出逢ってなければ、ぜひ体験して欲しい。

出演者プロフィール







 
竹本駒之助(たけもと こまのすけ)〜人間国宝
兵庫県淡路島出身。
1949年 大阪に出て竹本春駒に師事。竹本駒之助を名乗る。文楽の諸師匠方に師事。
1952年 二世鶴澤三生を相三味線に東京で演奏活動を始める。
1970年 四世竹本越路大夫の門人となる。
1974年 (社)義太夫協会理事に就任。
1980年 重要無形文化財「義太夫節浄瑠璃」総合指定保持者に認定。
1983年 (社)義太夫協会副会長に就任。
1986年 第1回豊澤仙広賞受賞。
1996年 第26回モービル音楽賞受賞。
1999年 重要無形文化財「義太夫節浄瑠璃」個人指定保持者(人間国宝)に認定。
2003年 紫綬褒章受章。
2008年 旭日小綬章受章。日本伝統文化振興財団よりCD『人間国宝女流義太夫 竹本駒之助の世界』発売。
2009年 CD『人間国宝女流義太夫 竹本駒之助の世界』が第64回文化庁芸術祭賞優秀賞(レコード部門)を受賞。
http://www.gidayu.or.jp/ 


鶴澤津賀寿(つるざわ つがじゅ)
女流義太夫三味線。東京都出身。早稲田大学文学部卒業。1984年竹本駒之助に入門、三味線を四代目野澤錦糸に師事。1986年駒之助の義母鶴澤三生の幼名を継ぎ、初舞台。鶴澤重輝の預かり弟子となる。1991年度芸団協助成新人奨励賞、1995年度第11回豊澤仙廣賞、1996年度第47回芸術選奨文部大臣賞新人賞(古典芸術部門)、1997年度第11回清栄会奨励賞、1999年度第4回ビクター財団賞「奨励賞」(現、日本伝統文化振興財団賞)等。2009年重要無形文化財「義太夫節」総合指定保持者認定。㈳義太夫協会常務理事。
http://www004.upp.so-net.ne.jp/kumaru/


深川バロン倶楽部(ふかがわばろんくらぶ)
「神輿(みこし)深川、山車神田、だだっ広いが山王様」と江戸三大祭りにうたわれる深川富岡八幡宮。
毎年8月15日の例大祭に奉納されるのが、深川バロン倶楽部の奉納舞踊。
時は平成、南洋インドネシアは芸能の楽園、バリ島より黄金獅子が深川に渡来し20年。
古文書によれば、大陸から海を渡り日本に最初の獅子舞が渡来して来てから さかのぼる事 今年でちょうど1400年。
江戸時代の劇作家・深川は牡丹町・黒船稲荷在住の鶴屋南北が、歌舞伎演目『天竺徳兵衛韓噺』の劇中で夢見心地の音にガムラン楽器取り入れるワ、
本所の画狂老人葛飾北斎は漫画で、尺八・琴・三味線とガムラン楽器を一緒に描くワ、
去年は寛永通宝がバリ島で見つかるワ・・・歴史の奥には芸能の神様が、チラチラリと顔をのぞかせる。
江戸はそんな歴史を背負しょっています。
奉納舞踊は決して堅苦しいモノではありません。日頃の感謝を踊り奏でる事です。
深川バロン倶楽部は富岡八幡宮に舞踊を奉納する総勢50名を越える地域芸能団体。普段は皆それぞれ仕事を持ち、週1~2回、集まって稽古に励んでいます。
http://fukagawabarong.com/


神田京子 (かんだきょうこ)
講談会や浅草演芸ホール・新宿末広亭・池袋演芸場・国立演芸場など都内の寄席に出演の傍ら、独演会・地方公演・他ジャンルとのコラボレーション、子供たちとの講談ワークショップ、国際交流活動など、形に囚われない講談関連の会を企画・開催・出演。他ラジオ・テレビ出演も。幕末・明治のエンターテイメント性溢れる講談の高揚感を目指す。又、講談口調を生かし、様々な企画のナビゲーターとしての活動も意欲的(‘05年~岐阜市歴史博物館展示映像「天下鳥瞰絵巻」ご案内役/‘09年 赤坂芸者・育子姐さん、歌舞伎役者・坂田藤十郎さん、市川亀治郎さんトークショーお相手役/‘10年~文化庁短編映画「敬語おもしろ相談室」ご案内役&ナレーション/‘11年5月東京都主催東京発・伝統WA感動、邦楽ワンダーBOX邦楽ナビゲーターなど)。旅、歌舞伎、芝居、映画、茶道、日舞、美術館巡りをこよなく愛す。
http://blog.kandakyoko.com/